登山中、石を落としてしまったり落石に気付いたら「ラクッ!」と叫ぶ

登山お困り

『石を落とす』とは

登山道には、石や岩がゴロゴロとした場所もあります。

一歩一歩、足を運ぶ時に石を後ろに蹴ってしまったり、ストックで突いた所の石が落ちていったり、転んだひょうしに石が転がっていってしまう事があります。

こういった、石を転がしてしまった状況を『石を落とす』といいます。

『落石』とは石が落ちてくるということ

落石は上に書いたような人為的なものと、雨や風などによる自然発生的なものがあります。
どちらも石が落ちてくるという状況は同じです。

小さな石でもあなどってはいけません…。
斜面で転がった石はすごいスピードで落ちていきます。
ひとつの石ころが転がることで、他の石を巻き込み、連鎖的に石が落ちて大規模な落石事故にもなりかねません。

間違っても「この石ジャマだな…こっち側におとしちゃえ」なんて事は絶対にやってはダメです。
石を落とした先に道があって、人が歩いているかもしれません!

落石に気付いたら「ラクッ!」と叫んで周りの登山者に伝える

『ラク』は『落石の落』とか、『英語のRockロックの発音がラクである』など諸説あるようですが、とにかく、『石が行ったぞ!注意しろ!』ということです。

落ちてきた石に当たれば大ケガをするだけでなく、当たり所が悪ければ命の危険もあります。
石が体に当たった勢いで、バランスをくずして滑落する可能性も…。

落石にはこういった危険があるため、「ラクッ!」と叫んで周囲の登山者に知らせましょう
自分ひとりしかいないと思っても、下の方に登山者がいるかもしれないので落石に気付いたら叫ぶのが大事です。

逆に、「ラクッ!」とか「ラーク!」とか「落石!」聞こえたら、落ちてくる石に警戒してください。
自分の方に飛んで来たら避けるしかありません!
注意をうながす声だけでなく、石が落ちてくるカラカラ・コロコロ・ゴゴゴゴゴ…などといった音にも気を付けていてください。

『ラク』の意味を知らない人もいる

近くに登山者がいても、みんなが落石などの危険を知らせてくれるとは限りませんし、石を落としても何も言わない人もいます。
自分自身の身を守るためにも、石が落ちやすい所や落石が起きやすい所では、周囲の音や状況をよく見て、より注意して歩いてください。

以前、「ラークッ!ラクッラクッラクッ!」と聞こえた時に「?????」という表情で「何言ってるのあの人…」と、話しているのが聞こえた事がありました。

山や自然の中では『知らなかった』で済ませるには、あまりにも大きな代償を負う可能性もあります。

楽しく安全な登山のために、事前に山で起こりうる危険を把握しておくとケガや事故のリスクを減らすことができます。
あらかじめ危険を把握しておけば、具体的な対処法もわかります。
今回の落石で言えば、「ラク!と聞こえたら落石に警戒して石が向かってきたらよける」になります。
周りの人が発信する注意を正確にキャッチできるようにしていたいですね。

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